7月31日(土)、2021年度HIROSHIMA & PEACE(以下、H&P)の第3回オンライン講座を開催しました。
今回は国際学部の湯浅正恵教授による「 Nuclear Power and Modernity: the Case of Fukushima Nuclear Accident 」と題する講義で、日本人学生やバングラデシュやベトナムなどからの留学生、海外からの参加者も含め、38人が参加しました。
講義では、2011年の原発事故から10年を経た福島の現状と、最終的な処理方法を見出せないまま核廃棄物が排出され続ける原子力発電の構造的ジレンマが語られました。事故を経てもなお日本が原発に依存し続ける背景への考察と、近代の負の側面に目を向ける必要性についての問題提起がなされました。
その後、各国でのさまざまな状況をふまえた質疑応答が交わされました。新興国における原発導入をめぐる議論、福島原発事故後の自主避難者の状況、原発事故と癌発生率上昇の因果関係をめぐる政府の見解、さらに科学技術の発展への期待をどのように考えるべきか等について、今回も活発な議論がなされました。
H&Pは、2003年から毎年開催されている英語による夏季講座です。世界各地から学生が集まり、「ヒロシマ」と「平和」について学ぶとともに、ディスカッションを行います。 2021年度は新型コロナ・ウイルス感染症の影響をふまえ、オンラインで計4回の講座を開催しています(7月14・24・31日、8月7日)。
2021年度H&Pプログラムの詳細についてはこちらを参照ください(英語のみ)。
https://www.hiroshima-cu.ac.jp/uploads/2021/05/20210528-20210528025828750.pdf
H&Pの公式ウェブサイトは、こちらをご覧ください(英語のみ)。
https://www.hiroshima-cu.ac.jp/hiroshima_and_peace/
H&Pのインタスタグラム公式アカウントは、こちらをご覧ください。
https://www.instagram.com/hiroshima_and_peace_official/