2021年2月11日に開催したオンラインワークショップの動画の一部を公開しました。下記からアクセスして、ぜひご覧ください。
テーマ 大学生と考えるワークショップ「生きづらさを可視化する―ジェンダー・セクシュアリティの視点から―」
講 師 ここいろhiroshima共同代表 高畑 桜さん、當山 敦己さん
運 営 広島市立大学ジェンダー・セクシュアリティワークショップ実行委員会
≪実施報告≫
私たちは、市大生チャレンジ事業の一環として、今年の2月11日、ジェンダー・セクシュアリティについて考えるワークショップを開催しました。本企画は広島修道大学でジェンダー・セクシュアリティついて学んでいる4名の学生と共同で行いました。また、アドバイザーは国際学部教授のヴェール・ウルリケ先生、共催にエソール広島(公益財団法人広島県男女共同参画財団)、そしてゲストにはここいろhiroshima共同代表の高畑桜さん、當山敦己さんと、たくさんの皆様のお力添えをいただき、無事事業を終了することができました。
現代において、社会はシステム化し、自己責任論の価値観や「ふつう」という圧力が浸透しています。そのような状況のなか、社会の課題が個人の問題と見なされたり、一体自分たちは何に疑問や生きづらさを感じているのか分からないという人が多くなっているように感じます。
このワークショップでは、様々な社会課題の中でも特にジェンダー・セクシュアリティというテーマを扱いました。まだまだタブー視されがちなテーマですが、みんなでそういった生きづらさ・疑問について考えていきたいという思いからこの企画は始まりました。
ワークショップを通して、参加者同士がジェンダー・セクシュアリティにまつわる疑問・生きづらさ共有したり、ゲストのトーク聞いたりすることで、一体自分たちは何に疑問・生きづらさを感じているのかを可視化、言語化すること、そしてそういった疑問や生きづらさを生み出し、再生産している社会に目を向けられるようになることを目標としました。
参加者は、エソール広島、ここいろhiroshimaのSNSを通じた広報や、中国新聞の記事のおかげもあり、32名が集まりました。ワークショップでは、アウトプットタイム、ゲストトーク、グループ共有など、参加者が自分の中にあるジェンダー・セクシュアリティにまつわる生きづらさなどを可視化・言語化するための時間を多く取りました。
ワークショップ実施後アンケートでは、ワークショップを通じて様々な立場の人と意見を共有する良い機会になったという感想を数多くいただきました。一方、意見共有の時間が短かったという意見や、初対面では意見が出しづらいといった感想もあり、時間配分の甘さやジェンダー・セクシュアリティという繊細なテーマを扱う難しさを感じました。
SDGsの一つの柱である「ジェンダー平等」を実現するうえでも、ジェンダー・セクシュアリティについて考える機会は今後益々重要になっていくと思います。今回、このようなイベントを主催する立場を経験し、学生にもできることがあると実感しました。この経験を糧に、すべての人が自分らしく生きられる社会の実現を目指し、大学の学びを自らの行動に結び付け、社会課題解決の一担い手として活動していきたいと思います。
広島市立大学国際学部国際学科3年 平田真己、井田萌々香