狭い意味では現代パレスチナの芸術文化、とくにパフォーミングアートを中心にリサーチしていますが、パレスチナという領域が確定する以前からの東アラブ地域の文化・社会を射程にしています。
アラビア語はアラブ圏をフィールドした研究を進めるための必須の持ち駒です。しかし授業ではまず多くの人が気軽にアラブ世界と接し、各自の関心とアラビア語を結びつけられるようになることを目指します。
履修生の皆さんに、世界地図のなかで明確な場所・空間としての中東、とくにアラブ圏と同時代の人たちの活動や移動をイメージしてもらえるようになることがこの科目の基本的な目的です。
移民、難民、ツーリズム、多国籍企業といったキーワードから見える現代の〈エスニシティ〉から出発し、現代の諸問題を分析するためのツールとして、エスニシティに関わる理論とケースを取り上げます。