国際関係史専攻で、人が民族を意識するのはどういうときなのか、を国家という枠組みとの関係あるいは、それを超えるところで考えています。地域研究としては南東ヨーロッパを専門とし、とくにマケドニアと呼ばれる多民族共存地域の民族のあり方を歴史的に検証しています。
2015年に急速に増加した欧州へ向かう難民・移民の受け入れをめぐって、欧州各国が揺れ動く一方、2016年6月には英国でEU離脱を問う国民投票が行われました。いま、ヨーロッパでは何が起きているのでしょうか。第二次世界大戦後から現在にいたるヨーロッパ政治の現状を、EUに関する基礎知識を踏まえながら、考えます。
「国際学International Studies」の中に含まれているnationとは、何を意味するのでしょうか?この講義では、近代以降、nationを軸に「われわれ」と他者を区別することで統合と差異化を繰り返してきた国家と民族による国際関係のあり方を、歴史的に考察します。
英国によるEU離脱通知を受け、これからの2年間でヨーロッパ政治・経済は大きな転換点を迎えます。この講義では、ヨーロッパ国際関係に関する基礎知識と現状を確認しつつ、ヨーロッパ情勢が世界各地に及ぼす影響について、考察します。
毎回の講義で、ヨーロッパで現在生じている様々な事象を扱った後、冷戦終結以後の国際社会の変化を、ヨーロッパ政治経済との関わりで考察します。それを踏まえて、受講生各自の論文テーマに応じた演習に発展させます。