東南アジア諸国の政治に興味を持ち、現地の政治を観察するためにシンガポールに渡りました。シンガポールではシンガポール大学(NUS)政治学科リサーチアソシエート、日本およびシンガポールのシンクタンク研究員などをつとめ、本学へ。本学では、東南アジアに関する授業科目と、政治学を担当しております。研究関心は、旧英国植民地であったシンガポールとマレーシアの政治体制にあります。
東南アジアの国々、なかでも1960年代以降に急速な経済発展をした国々の政治体制を考察します。こうした国々の急速な経済発展を支えた政治体制とはどのようなものだったのか、その政治体制は近年どのように変化してきたのか、こうした視点から東南アジア諸国を観察します。この授業を受けることによって、東南アジアのニュースを自分なりに咀嚼できる能力を身につけてもらいたいと期待しております。
東南アジア諸国が抱える政治的な課題を、開発政治体制の分析をとおして考察します。
「開発の時代」以後の東南アジア諸国の政治体制について考察します。
多民族・多宗教・多言語国家における政治体制について考えます。世界ではこうした国家における国内紛争が絶えません。東南アジア諸国においても民族・宗教・言語問題などはセンシティブな問題として存在し、国家運営上の課題として重くのしかかっています。本演習では東南アジア諸国を観察することで、多様な国民一人ひとりの考え方を大切にしながら、国民の一体感をいかに生み出すべきなのか、つまり民主的政治体制とはどうあるべきかについて考えます。