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学部教員紹介

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長 史隆
CHO, Fumitaka

職名
講師
専門分野
国際関係史、日米関係史、アメリカ政治

1986年奈良県生まれ。2010年中央大学法学部卒業。2016〜2017年ジョージワシントン大学シグールアジア研究所客員研究員。2019年3月立教大学法学研究科博士課程後期課程単位取得退学。2019〜2021年度は立教大学法学部助教。2021年9月立教大学法学研究科より博士(政治学)を取得。2022年度は立教大学法学部兼任講師。2023年4月に本学へ赴任。これまで1970年代の日米関係史を、伝統的な二国間の政治・外交・安全保障にとどまらず、グローバルな視座とともに社会・文化的側面も重視しながら研究してきた。著書は『「地球社会」時代の日米関係——「友好的競争」から「同盟」へ 1970-1980年』(有志舎、2022年)。本書が大平正芳記念賞およびアメリカ学会清水博賞を受賞。

主たる担当授業科目

国際関係史(アメリカ)

この授業では、第二次世界大戦から現代までの国際関係の歩みを、アメリカに焦点を当てながら学び、国際関係史についての多角的な理解の涵養を目指す。その際、国家や政治指導者の動向を中心とする伝統的な見方にとどまらず、社会や文化の側面にも目配りしつつ、広い視野から歴史を振り返る。また、教員による一方的な授業に終始せず、履修学生が優れた著作(小説を含む)やドキュメンタリーなどにじかに接することで、ある時代や国に生きた(あるいは現に生きている)人々の経験や思いに耳を傾けることを重視する。それによって、単なる歴史の年表的理解ではなく、普段は出会うことのない「他者」に対する理解や共感の力を養うことを目標とする。
本授業はいわゆる「反転授業」形式で実施する。すなわち履修者は、事前に配布する所定の文献を読了し、それについての考察を提出したうえで授業に臨む。授業は、課題文献に対する教員による補足説明、および受講者が事前に提出した考察に対する教員の応答、さらにそれらを踏まえたグループ討論を中心に進める。それによって、「読む」「書く」「話す」という基本技能を総合的に鍛え、ひいては「考える」力を涵養する。

現代史A

この授業の履修者は、第二次世界大戦から現在に至る現代史の展開を学ぶ。その際、戦争その他の暴力および人種やジェンダーに関わる差別や抑圧といった観点、そして政治指導者ではない「ふつうの人々」の視点を重視しながら現代史にアプローチする。また、教員による一方的な講義に終始せず、履修学生が優れた著作や映画などにじかに接することで、ある時代や国に生きた(あるいは現に生きている)人々の経験や思いに耳を傾けることを重視する。それによって、単なる歴史の年表的理解ではなく、普段は出会うことのない「他者」に対する理解や共感の力を養う。ひいては、現代社会が要請する「多様性」や「インクルージョン 」といった概念についての、歴史的視座に立ち且つ実感をともなった理解を目指す。(授業方針は上に同じ)。

アメリカ政治論

この授業では、アメリカの政治についての多角的な理解を涵養する。その際、大統領府や連邦議会が行う狭義の政治にとどまらず、より広い視野から政治や社会にアプローチする。まず、トランプ大統領誕生の背景とその後の出来事を振り返りながらアメリカ政治への理解を深め、続いて人種問題を軸に学ぶ。さらに、ジェンダー、移民・難民、銃規制、メディアと民主主義といった諸問題を通してアメリカ政治への理解を深める。本授業は、教員による一方的な授業に終始せず、履修学生が優れた著作・映画・ドキュメンタリー番組などにじかに接することで、人々の経験や思いに耳を傾けることを重視する。講読する文献も、無味乾燥な教科書的著作ではなく、ルボルタージュや自伝など多様なものを取り上げる。それによって、単なる「アメリカ政治」の理解にとどまらず、普段は出会うことのない「他者」に対する理解や共感の力を養うことを目標とする。(授業方針は上に同じ)。

著書・編著書

著書
書名 「地球社会」時代の日米関係——「友好的競争」から「同盟」へ 1970-1980年
著者 長 史隆
出版年 2022年
出版社名 有志舎

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