8月7日(土)、2021年度HIROSHIMA & PEACE(以下、H&P)の第4回オンライン講座を開催しました。
最終回となる今回は、広島大学の松永京子准教授に「Korean Hibakusha Narratives: From Ishimure Michiko to Han Soosan」と題して講義をして頂きました。日本人学生やインド、台湾などからの留学生、海外からの参加者も含め、26人が参加しました。
講義は、 広島 ・ 長崎での被爆者が日本人だけではなかったことと、 とりわけ多数のコリアン被爆者が存在していたことへの指摘から始まり、日本人の目に映ったコリアン被爆者や彼らの苦難を描いた文学作品などが紹介されました。また、彼らが日本にいた背景としての日本による植民地支配や、被爆コリアンたちの戦後の状況についても説明して頂きました。
その後、戦後の日韓関係や、北朝鮮に帰国した被爆者についての質疑がなされました。 また、松永先生自身がコリアン被爆者をめぐる表現について研究されるようになった背景や、研究者の責任についてなど、講義によって触発されたことが伝わる質問も出され、活発な議論が行われました。
H&Pは、2003年から毎年開催されている英語による夏季講座です。世界各地から学生が集まり、「ヒロシマ」と「平和」について学ぶとともに、ディスカッションを行います。 2021年度は新型コロナ・ウイルス感染症の影響をふまえ、 オンラインで計4回の講座を開催しました(7月14・24・31日、8月7日)。
2021年度H&Pプログラムの詳細についてはこちらを参照ください(英語のみ)。
https://www.hiroshima-cu.ac.jp/uploads/2021/05/20210528-20210528025828750.pdf
H&Pの公式ウェブサイトは、こちらをご覧ください(英語のみ)。
https://www.hiroshima-cu.ac.jp/hiroshima_and_peace/
H&Pのインタスタグラム公式アカウントは、こちらをご覧ください。
https://www.instagram.com/hiroshima_and_peace_official/