近現代の美学や視覚文化を専門分野としています。芸術は、環境、社会、精神にとってどうあり得るか、理論と歴史を通して研究を進めています。写真が誕生した19世紀フランスのリアリズムや印象派の時代の美意識から情報化が進展した現代のメディアアートまで、芸術理論を紐解きながら幅広く考察していますが、近年のテーマとして、芸術がいかに外傷記憶に向き合えるか記憶研究を深めています。
ギリシアの哲学を参照にした古典的な美学から、西洋の近代化による科学やテクノロジーの発展で美の捉え方が変わっていく近代美学までについて考えを深めます。それぞれの美意識が発展した時代の図版とテクストに触れながら学びます。
人種やジェンダーの多様性や過去のトラウマ、現代の情報化社会や環境問題によって変化していく美学のあり方について探ります。それぞれのトピックに関連するヴィジュアル・イメージとテクストに触れながら学びます。